後ろ足で突然立てなくなった
突然、後ろ足で立てなくなったという症状は、犬ではそれほど珍しくない症状です。このような症状は、胸部から腰部にかけての神経の病気で認められます。
犬では、常に胸腰部椎間板ヘルニアや脊髄梗塞を考えておかなければいけません。しかし、治療方法が異なるため、正確な診断が望まれます。稀に末梢神経や筋肉の病気が認められます。
猫では胸腰部椎間板ヘルニアの発症割合が少ない一方で、脊髄梗塞やリンパ腫などの腫瘍は考えておかなければいけません。猫でも同様に、稀に末梢神経や筋肉の病気が認められます。
4つの足で立てなくなった
四肢で立てなくなるような症状は、犬ではそれほど珍しくない症状です。意識状態がしっかりとしているような場合には、頚部の神経の病気で認められます。
犬では、常に頚部椎間板ヘルニアや脊髄梗塞を考えておかなければいけません。しかし、治療方法が異なるため、正確な診断が望まれます。稀に末梢神経や筋肉の病気が認められます。
猫では頚部椎間板ヘルニアの発症割合が少ない一方で、脊髄梗塞やリンパ腫などの腫瘍は考えておかなければいけません。猫でも同様に、稀に末梢神経や筋肉の病気が認められます。
首が痛そう
首に痛みを示す症状は、頭部や頚部の神経の病気で認められます。頭部では脳が腫れるような状態となっていると考えられるので、脳腫瘍、脳炎、水頭症などを考えておかなければいけません。頚部では、頚部椎間板ヘルニアや脊髄空洞症、髄膜脊髄炎、脊髄腫瘍などが挙げられます。年齢が非常に若い場合には、環軸椎不安定症も考えておかなければいけません。
痙攣を起こす
痙攣は、脳に影響を与える病気で認められます。脳自体の病気であれば、特発性てんかん、脳腫瘍、脳炎、水頭症などが挙げられます。代謝に関連する内臓の病気(低血糖症)などによって、結果的に脳に影響を与えることもあります。
脳の病気だった場合には生命に関わる可能性があるため、正確な診断がひつようになります。
頭が傾いている
頭の傾きは、平衡感覚に関係する場所の病気によって引き起こされます。平衡感覚に関する機能は、耳の奥(中耳/内耳)から脳にかけての場所で担われています。このため、中耳炎や内耳炎、特発性前庭症候群、脳腫瘍、脳炎などによって症状が引き起こされている可能性があります。